浅間高原 北軽井沢 じねんびと

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北軽井沢と「じねんびと」

 標高 2,568m の浅間山の火口縁が 100m ほど低いというだけで浅間高原北麓(北軽井沢)の自然は他と様相を違える。
 過去幾度となく繰り返された噴火の歴史は、今なお深く刻み込まれ、植生の変遷は見事な階層を織りなす。荒々しい大地と光り輝く生命の数々は、踏み入る人を圧倒する。

 自然(じねん)という言葉がある。現代社会では忘れ去られた言葉だが、自然(じねん)とは、自然の力に対する畏敬の念から生まれた言葉であり、近代化される明治以前の日本人は、自然を「じねん」と読んだ。その背景には、自然と人間を切り離すことなく、人間は他の生物とともに野山の一部であり、”地上に生かされている”という考え方に基づいている。北軽井沢では、活火山(浅間山)の破壊的な力と寝観音と称される神秘的容姿故に、人は皆、自然人(じねんびと)となる。

 北軽井沢に縁の深い詩人、谷川俊太郎は「山荘だより」(二十億光年の孤独)という詩の中で、

 カラマツのかわらない実直と
 しらかばの若い思想と
 浅間の美しいわがままと
 そしてそれらすべての歌の中を
 ぼくの感傷が跳ねてゆく

 と浅間山北麓の自然を見事に表現する。
 商業観光地として発展する軽井沢(南麓)に対して、北軽井沢では、北麓の自然を生かした、広大な牧草地(酪農)や大規模な高原野菜、自然に従うライフスタイルを強く意識したリゾート提案が盛んだ。

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 浅間高原・北軽井沢での自然体験やロングステイを提案し、作り出し、紹介していく、観光と地域づくりのホームページです。
 活火山・浅間の大きな手のひらに乗る「じねん」。
 美しい自然、おいしい自然、あるいは恐ろしい自然、さまざまな自然を見つけ出す「じねんびと」を、インターネットを通して応援してゆきます。